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CloudFront の新料金プラン Security Savings Bundle でどれくらいコスト削減できるのか試算してみた

2021-02-08

先日 Amazon CloudFront の新しい料金プラン Security Savings Bundle というものが発表されました。個人利用の範囲でもどれくらいのコスト削減ができるのか試算してみました。

目次

Security Savings Bundle とは

Today, we are announcing the Amazon CloudFront Security Savings Bundle, a flexible self-service pricing plan that helps you save up to 30% on your CloudFront bill in exchange for a monthly spend commitment for a 1-year term. The savings bundle also includes free AWS WAF (Web Application Firewall) usage up to 10% of your committed amount. Any additional Standard CloudFront or WAF charges not covered by the CloudFront Security Savings Bundle still apply.

Introducing Amazon CloudFront Security Savings Bundle

詳細については上記の公式アナウンスに書いてありますが、ざっとまとめるとこんな感じです。

上記のアナウンスページで説明されている commitment を 70 USD として場合の例 を用いて具体的な数値を出すと、下記のような計算になります。

イメージとしては、 EC2 や EDS のリザーブドインスタンスのようなイメージです。

Security Savings Bundle に関する Q&A

Security Savings Bundle に関する Q&A に関しては下記の公式ページで色々書かれていますが、そこから抜粋していくつか内容を見てみます。

CloudFront security savings bundle - Amazon CloudFront

Q. commitment には CloudFront のすべての料金に適用されるのか?

データ転送料金、リクエスト料金、Lambda@Edge料金など、すべてのCloudFront利用料金に適用されます。

Q. 特定の期間中にクレジットを使い切らなかった場合どうなるか?

使い切らなかった commitment は失効し、次の期間に繰り越すことはできません。

Q. クレジットを超過した場合はどうなる?

超過した分は通常の料金設定で請求されます。

Q. CloudFront の利用量がクレジットを超過した際に通知を受け取ることはできる?

AWS Budgets で閾値を指定することで、 メールや Amazon SNS を通じて通知を受け取ることができます。

実際にどれくらい削減できるのか

最大で 30% とのことですが、実際にどれくらい削減できるのか試算してみます。個人で利用している AWS アカウントでは普段から大したコストが発生していないのですが、それでも効果があるのでしょうか。

個人利用での毎月の料金

現在、個人利用の範囲では CloudFront の料金として毎月約 1.7 USD 程度です。単純に計算すると、年間 20.4 USD なので、約 2,142 円 ということになります。

これがどれくらい削減できるのか CloudFront のダッシュボードで試算してみます。

CloudFront のダッシュボードから試算

マネジメントコンソールで CloudFront のダッシュボードにアクセスすると、左のメニューに Savings Bundle のメニューが追加されています。ここの Overview から試算、およびクレジットの購入ができます。

CloudFront Dashboard
CloudFront Savings Bundle Get Started

試算方法としては、過去のコストからレコメンドしてくれる Historical usage と、カリキュレーターによる Calculator があります。ただし、過去に十分な支払履歴がないと、 Historical usage による試算は利用できません。

CloudFront Savings Bundle Historical usage

Calculator による試算では、 CloudFront の各リージョン (地域) に対する転送量 (GB) と、オブジェクトの平均サイズを入力することで試算ができます。ただし、ここでは Lambda@Edge の使用量を入力することはできません。

CloudFront Savings Bundle Calculator

どちらの試算方法でも、最後は自分で commitment を入力する画面になり、その画面でも下記の情報を確認することができます。

レコメンドでは 1.16 USD と表示されていましたが、今回は 1.2 USD の commitment で設定してみます。すると、 CF 用のクレジットが 1.71 USD 付与されることがわかります。また、それに加えて AWS WAF で使用できるクレジットが 0.12 USD 付与されることもわかります。

CloudFront Savings Bundle Bundle options

コンソール上で表示されている年間削減コストは WAF 用の分も含まれているので 7.61 USD と表示されていますが、 CloudFront だけに限ると 6.12 USD の削減となります。

この内容で良ければ Next を押して確認画面へ進みます。

CloudFront Savings Bundle confirm

問題なければ Purchase を押して commitment を購入します。

CloudFront Savings Bundle result

購入直後は Status が Planned になっていますが、しばらくすると Active に変わります。この内容は Savings Bundle のメニューの Inventory から確認できます。

CloudFront Savings Bundle Inventory

まとめ

Amazon CloudFront の新しい料金プラン Security Savings Bundle でどれくらいコスト削減できるのか試算してみた話でした。個人利用の範囲でも、ほぼ 30 % コスト削減できることがわかりました。

大量にリクエストがあったり、キャッシュ短めでオリジンへのリクエストが多くなったりすると CloudFront のコストは高くなってくるので、 CloudFront を使っている方は一度試算してみるとよさそうです。また、 WAF のために CloudFront を使っているというパターンもあると思うので、そういう方には WAF のコストに充てられるクレジットもついてくるのは嬉しいのではないでしょうか。

以上、よっしー (michimani) でした。