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[レポート] Developers.IO 2020 CONNECT というイベントについて #devio2020

2020-07-17

6/16 〜 7/7 までの期間でオンラインで開催されていた Developers.IO 2020 CONNECT について、感じたことを書いていきたいと思います。

目次

Developers.IO 2020 CONNECT

Developers.IO 2020 CONNECT は、クラスメソッド株式会社が主催して開催された技術イベントです。クラメソさんは毎年 Developers.IO というイベントを開催されていて、 AWS に関する内容を中心に様々な技術情報が発信されるイベントです。私自身も 2018 と 2019 に参加し、非常にたくさんの情報を得ることができました。 これまでオフラインで開催されていた当イベントですが、昨今の情勢を踏まえて今年はオンラインでの開催となりました。オンラインでも開催していただいたことに感謝いたします。ありがとうございました!

セッションの動画配信

オンラインでの開催ということですが、コンテンツとしては次の 2 パターンありました。

ライブセッション は、事前に申し込みをして時間になったら zoom に接続してセッションを視聴するという形です。 オンデマンド型ビデオセッション は、あらかじめ録画・編集されたセッション動画が YouTube にて配信されて、それを視聴するという形です。 ライブセッション に関しては後日編集後のアーカイブ動画が YouTube にアップされていたので、実質全てのセッションを YouTube で視聴できる形となっていました。

セッションの内容

Developers.IO 2020 CONNECT では、 6/16 〜 7/7 のイベント期間中の下記の日程で、それぞれのテーマに関するライブセッション、ビデオセッションの配信が行われました。

これらのテーマについて、 AWS に限らず非常にたくさんのセッションが配信されていました。 詳細についてはイベントページをご覧ください。

イベントに参加して思ったこと

ここからはセッション個別のレポート・感想ではなく、イベント全体に関する感想を中心に書いていきたいと思います。

オンラインでの開催について

あらためまして、オンラインでの開催ありがとうございました!オフラインでのイベントが開催しにくく色んなイベントが延期や中止になる中で、オンラインという開催方法をとっていただけたのはとても嬉しいです。幸いにも技術的なイベントに関してはオンラインで開催されるものも多くなってきており、一人のエンジニアとしては自分の技術研鑽や他のつよつよエンジニアさんを見て刺激を受けたりできるので、オンラインで色んなイベントや勉強会を開催していただいている方々には感謝しかありません。

各配信方法について

冒頭にも書きましたが、 Developers.IO 2020 CONNECT では 2 パターンの配信方法がありました。

それぞれについて思ったことを書いていきます。

ライブセッション

ライブセッションは、事前に申し込みをして、セッション日時になったら zoom を使ってセッションに参加するという形でした。ライブセッションでは、その日のテーマに沿った内容を 3 〜 4 つのセッションで話されていました。 1 つのセッションは 45 分で、セッション間には休憩を挟んで、進行役の方が各アナウンス・進行を行うという形で、基本的にはオフラインイベントと同じような感じでした。

オンラインでの特徴としては、セッションに関する質問を随時 zoom のチャットで受け付けていて、セッション終了後にまとめて答えるという部分でしょうか。この方法を取ることで、セッション中に疑問に思ったことをその時点で質問することができるというメリットと、言葉ではなく文字で質問することで質問内容が正しく伝わるというメリットがあると思いました。また、 Q&A タイムでは進行役の方が質問をあらためて読んでいただいたので、よりフレンドリーな Q&A タイムだったと思います。わりと長い質問文も噛まずに読まれていたので、すごいなと思ってました。

ライブセッションでは映像や音声の乱れ、画面共有が上手くいかないといったハプニングが起こりがちですが、そのようなこともなく快適に視聴することができました。ライブで視聴できなかったとしても、後日 編集後の動画を YouTube にアップしていただいていたので、それもありがたかったです。

オンデマンド型ビデオセッション

オンデマンド型ビデオセッションでは、事前に録画された動画を YouTube にアップされていました。これについても、その日のテーマに合った動画が 10:00 になると一斉に公開されるという形で、毎日たくさんのセッション動画がアップされていました。イベント期間を通じてアップされた動画本数は、なんと 90 本 (ライブセッションのアーカイブも含む) でした。すごい。

セッション動画を YouTube で配信することで、視聴する側としては自分の好きな時間に、好きなデバイスで、好きな再生速度で、何度でも、気になる部分だけでも視聴できるので、これまた大変ありがたいなと感じました。

セッション動画については特にフォーマットが決まっているわけではなさそうで、動画を作成されるエンジニアさんにもろもろ委ねられているような感じでした。基本的にはスライドを映しながら話していくというスタイルですが、いろんな効果音やエフェクトを駆使した動画や、中には VTuber としてキャラクターを登場させた動画もありました。クラメソさんのエンジニアの方がに対しては、これまでのイベント登壇やブログの内容から高い技術力を持っている方々だなという印象は持っていましたが、今回のイベント期間で 動画編集に関する技術力もハンパないなと感じました。普通、オンラインイベントやるから動画作るってなったとしても、こんなにたくさんの、しかもクオリティの高い動画が出てくるでしょうか。すごいを通り越してちょっと怖いです。

印象に残った動画

ここからは、イベント期間に配信された動画の中から個人的に印象に残った動画を 3 つ紹介したいと思います。まだ見ていない動画もたくさんあるので、時間をつくって見ていこうと思っています。

ケーススタディで学ぶ企業運営〜クラスメソッドの新型コロナ対応〜

初日のライブセッションの動画です。
昨年末から年初、そして最近までのコロナの影響に対して、クラスメソッドが実施してきた対応に関するセッションでした。具体的な日付とともに、国内外の感染状況とそれに対する会社としての対応について詳細に話されていました。外から見ていても、全社的な在宅勤務導入や各種手当の付与など、非常に早い判断で動かれているなという印象を受けていました。実際にクラスメソッドに所属している方々からしても、会社として社員を守る行動を早い段階からどんどん実施していってくれることに関しては安心感があったのではないかと思います。社長の横田さんのテレワーク環境構築ブログも印象的でした。

AWS環境でIaCを使い始めて運用するためのメリットデメリットと注意点

個人的に IaC するようになってからはまだ日が浅いのですが、 CDK や CloudFormation を使ってリソースをコードで管理することについてはとても楽しいというなという感想です。ただし、ちょっとした変更の際にもコードを変更して、 GitHub で管理して…と、ちょっと煩雑だなと感じる場面もあります。
このセッション動画では、そもそも IaC を導入したほうがいいのか? ということを考えるきっかけとなりました。もちろん導入したほうが後々のことを考えると幸せになれるとは思うのですが、管理するリソースの規模感や後々までメンテしていく気持ちの強さなども重要だと感じました。

その他、 CDK、 CloudFormation、 Terraform についてもざっくりとその特徴について話されていました。

AWS CDK + Step Functions 入門

最近いろんなところで Step Functions の話を聞くのでそろそろ触らないと行けないなーと思っていたところにちょうど公開されたセッション動画でした。
Step Functions の概要から、 Task、 Pass、 Parallel といった各 State に関するわかりやすい説明・使い所が紹介されていて、入門にはもってこいな内容でした。この動画を見たあとに公式のチュートリアルをいくつかやってみたのですが、各 State の組み合わせ次第ではいろんなことができそうだなというふんわりとしたイメージはできました。今後はもう少し深堀りして試していきたいと思います。

まとめ

6/16 〜 7/7 までの期間でオンラインで開催されていた Developers.IO 2020 CONNECT について、感じたことを書きました。

技術的な情報はもちろんですが、クラスメソッドという会社についてもあらためて色々と知る機会になったので、とても良いイベントだったなというのが全体の感想です。正直、いろんな情報がいろんなエンジニアの方々から発信されることで、世の中にはすごいエンジニアさんがいっぱいいるんだ…と謎のダメージを受けてしまうこともありましたが、そういった方々の知見を無料で得られるというのは本当にありがたいことだなと感じました。

あと、ブログでの発信に加えて動画配信もするようになったクラメソさんの情報発信力は本当にすごいなと、あらためて感じました。

あらためまして、オンラインでの開催ありがとうございました!


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