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AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイトに合格しました

2019-07-03

AWS 認定の入り口と言ってもいい存在のソリューションアーキテクトアソシエイト (SAA) の試験を先日受けてきて、無事に合格できました。受験に至った経緯とか対策とか、そのあたりについて書いていきます。

※追記
アソシエイトレベル残り 2 つの試験 (DVA, SOA) についても受験記を書きました。

目次

AWS 認定について

諸々の話の前に、AWS 認定についておさらいです。概要は AWS 認定についての公式ページ から拝借した下の図をご覧ください。

AWS Certified Roadmap

冒頭でソリューションアーキテクトは AWS 認定の入り口と書きましたが、本来なら クラウドプラクティショナー がその位置付けになると思います。クラウドプラクティショナー試験では、 AWS クラウドとは何かAWS クラウドの価値提案について請求、アカウントマネジメント、料金モデル といった AWS の基本的な部分が出題範囲となっています。受験対象としても “Six months of fundamental AWS Cloud and industry knowledge” となっているので、業界に入ってから、または AWS を触り始めて半年くらいのレベルということになります。

クラウドプラクティショナー以外では、大きく分けて下記の 3 つのカテゴリがあります。

それぞれその名前の通り、自分がどういう分野で勉強、成長していくかのパスになっています。詳しくは AWS 認定の概要ページ にある 学習パス のところを見てください。

そして上記のカテゴリに対して、 Associate - アソシエイトProfessional - プロフェッショナル の 2 つのレベルが用意されています。それぞれのレベルの受験対象としては、

とされています。

また、これらの他に Speciality レベルとして、ネットワーク、セキュリティ、Alexa Skil Builder といった、より細かい分野に対する認定試験も用意されています。

上記をふまえて、今回受験したのは、アーキテクトのアソシエイトレベルということになります。

受験した経緯

AWS を触り始めてちょうど 2 年くらい経つので、自分の AWS に関する知識の確認がしたいと思ったのがきっかけです。
また、先日開催されていた AWS Summit では認定者ラウンジというものがあり、 AWS 認定試験に合格している人のみが入れるスペースとなっていました。今後もそういったイベントで何かしら恩恵を受けられそうというのもきっかけの一つです。

AWS の 経験は 2 年なのでプロフェッショナルレベルも対象になってきますが、ひとまずはアソシエイトレベルを確実に、という感じです。

AWS (とその他) の経験値

受験前の私の技術的な経験値としてはだいたい下記のとおりです。

AWS 以外のこと

AWS のこと

おそらく AWS で運用/開発をする際に使うであろうサービスについて、基本的な部分は触ったことがある という感じです。
ちなみに 業務内 : 業務外 の割合は、ざっくりとですが 4 : 6 くらいです。業務ではどうしても偏ったサービス (EC2, S3, RDS, Lambda くらい) しか使わないので、プライベートの時間で他のサービスを触ってました。

受験までの流れ

受験しようと思ってから受験日当日までの流れは下記の通りです。

この間、約 1 ヶ月です。個人的には期日が決まっていた方がやる気が出るので、試験対策の前に受験日を決めてしまいました。

受験日の決定・予約

試験の予約の詳しい手順については割愛します。
東京近郊であれば受験できるテストセンターはたくさんあるので、受験日はほぼ選び放題という印象です。ただしテストセンターによっては平日のみしか受験できなかったりするので、そこは注意が必要です。
私は土日でも受験可能な 銀座CBTS歌舞伎座テストセンター (Google Map) を選択しました。
日比谷線 東銀座駅直結なのでアクセスしやすいです。

ちなみに SAA 本試験の受験料は、 15,000 円 (税抜) です。

試験対策

やったことを順番に書き出してみます。

以上です。ひとつずつ詳しくみていきます。

サンプル問題を解く

まずは SAA にどんな問題が出題されるのかを確認するために、 AWS 公式ページからダウンロードできるサンプル問題を解きました。

問題数は 10 問だけですが、出題される問題の雰囲気はつかめると思います。
まずこの問題を解いた時点で 8 問は正解していたので、案外いけるのでは?と思っていました。

間違えた問題に関するサービスについて調べる (ざっくり)

サンプル問題で間違えた問題に関するサービス、初めて聞くサービスについて概要を確認します。参考にするページは、 AWS の各サービスの公式ページです。
例えば私の場合は Elastic Beanstalk ってなんやねん って感じだったので、下記ページを参照しました。

各サービスのページにはそれぞれ 概要、特徴、料金、開始方法、リソース、よくある質問 という項目があるので、各項目を確認します。確認した要点としては以下のような点です。

ここで "(ざっくり)" と書いているのは、まずはサービスそのものについてアバウトでもいいので把握することを目的としているからです。
この時点ではまだサンプル問題の 10 問しか解いていないので、深掘りするにも対象が少なすぎます。一旦は概要を抑えて、次の模擬試験に備えます。

模擬試験を受験する

認定試験の予約と同じ場所 (ページ) から模擬試験の予約をすることができます。ここも詳しい手順については割愛します。
予約といっても日時を決めるわけではないので、受験料 2,000 円 (税抜) を支払うとすぐに受験できます。

ちなみに、私は本試験の 1 週間前に模擬試験を受験しました。

問題数が 25 問、制限時間が 30 分であること、自分の PC で受験できること以外は、画面の構成など本試験と同様です。なので、試験問題もそうですが、試験画面にも慣れることができます。
模擬試験を受験するにあたっては、本試験に向けて下記のことを実施できると良いです。

まず英語の問題文を確認する理由は、日本語の問題文は多少違和感のある表現がされている場合があるからです。その場合は原文 (English) でも確認したほうがよいです。これは本試験でも同様です。
模擬試験の時点で英語の問題文に慣れておけば、本試験での読解にも役立つでしょう。言語の切り替えは何度でも実施できるので、安心して切り替えましょう。(ずっと英語になったりはしません)

また、フラグをつけたり前の問題に戻ったりといったアクションは本試験では必ず行うことになるでしょう。というのも、ほぼ確実に時間が余るので見直しの時間をとることができるからです。
模擬試験の時点でそれらの操作に慣れておけば、本試験での操作もスムーズに行えます。

問題を解いているときにわからなかった内容、理解が及んでいないと感じた内容についてはメモしておきます。
問題の画面をスクショするという方法もありますが、場合によっては AWS 認定試験の NDA に抵触する可能性も無くもないので自己責任でお願いいたします。


とは書きましたが、メインは問題を解くことなので、頑張って解きます。
模擬試験の受験後はすぐに正答率がわかります。ただし、各問題の正解/不正解がわかるわけではなく、下記のように問題の分野別の正答率と全体の正答率がわかります。

総合スコア:  76%
1.0  Design Resilient Architectures: 100%
2.0  Define Performant Architectures: 57%
3.0  Specify Secure Applications and Architectures: 66%
4.0  Design Cost-Optimized Architectures: 50%
5.0  Define Operationally-Excellent Architectures: 100%

模擬試験を解いた後は、わからなかった問題、サービスに関して再度内容を確認します。

間違えた問題に関するサービスについて調べる (追い込み)

模擬試験のあとは、ひたすらサービスの概要について復習します。ただし、やみくもに各サービスの概要を頭に詰め込むのは非効率です。
模擬試験、および本試験でも下記の内容が占める割合が (体感で) 非常に大きかったので、集中してやっておくとよいでしょう。

もちろん上記以外についても満遍なく出題されます。
上で “ざっくり” とは書きましたが、各サービスの概要 (できること、用途) についてはしっかり把握して追う必要があります。そうすれば、本試験中でも焦らずにその場で考えることができます。
というか、そういう形で準備するのがベストかもしれません。

受験日当日

受験日当日 (前日) と受験中に気をつけることは下記の点です。

まず、体調を整える。これが一番大事ですね。
前日は胃に優しいものを食べて早めに寝る。たったこれだけです。私は前日の夜 23 時くらいに牛丼を食べてしまったために当日は腹痛との戦いでした。体調は万全の状態で臨みましょう。

次に身分証明書です。
2 種類の証明書が必要ですが、運転免許証とクレジットカード (裏面に署名済みのもの) で問題ありませんでした。

次に会場への到着時間についてです。
事前にくる案内では “15 分前までに” という記述がありましたが、 30 分前に行って正解でした。今回の受験会場である 銀座CBTS歌舞伎座テストセンター へは 10:00 にならないと入れません。(エレベーターが 10:00 以降でないとそのフロアに止まらない)
ということで 10:00 に行ったんですが、すぐに試験受付の列ができていました。もちろん遅く行ったからといって受験できなくなるわけではありませんが、さっさと受付を済ませて、トイレも済ませて、ゆっくり試験開始時間を待つには 30 分前くらいについていたほうが良さそうです。

最後に問題の進め方です。
本試験は 130 分間で 65 問を解きます。130 分には NDA への同意や受験後のアンケート時間も含まれますが、単純に計算して 1 問あたり 2 分の時間があります。問題によっては 2 分もしくはそれ以上の時間を要するようなものもありますが、問題文さえ読めば即答できるような問題も多々あります。 その結果、私の場合は 60 分で一通り解答し、その後 45 分くらいかけてしっかり見直しをし、十数分は時間を余らせて途中退出しました。
時間はほぼ確実にあまるので、わからない問題にはフラグを付けて、あとで見直すようにしましょう。

結果について

試験の合否は、受験終了後のアンケートに回答したあとすぐに表示されます。
合格していると「おめでとうございます」的な文章が表示されます。ただし、正式な合格通知、証明書 (PDF) などについては 5 営業日以内に連絡がきます。私の場合は翌日には連絡が届いていました。

まとめ

AWS 認定ソリューションアーキテクトアソシエイトに合格しましたということで、それまでの過程について書きました。
今回無事に合格できましたが、正直 試験中は合格は厳しいかなという思いでした。ほんとです。
体調が芳しくなかったというのもありますが、明らかに問題慣れしてないなと感じました。私が試験対策として解いた問題は、サンプル問題 10 問と模擬試験の 25 問のみです。本試験の中にはそれら 35 問の中にあったものとほぼ同じ問題もありましたが、多くは初めて目にするような問題でした。
そうなると、各サービスに対する理解を元にその場で考えて解いていく必要があるのですが、そうなる数が多くて大変でした。
もし、より心理的に安心した状態で受けようと思うのであれば、いわゆる認定試験対策本などを利用して問題の出題形式にもっと慣れておく必要があるかなと感じました。

ともあれ合格は合格なので、これをゴールにせずに引き続き AWS に関する理解を深めていきたいと思います。また、今年中には他のアソシエイトレベルの試験にもチャレンジして、認定バッチの数を増やしたいですね。
あと、これで今後は AWS の各種イベントで設置される可能性のある 認定者ラウンジ にも入ることができるのも嬉しいですね。

ソリューションアーキテクトアソシエイトを受験しようを思っている人の参考になれば幸いです。

もし銀座CBTS歌舞伎座テストセンターで受験しようと思っている方は、合格したら 梅林 でトンカツ食べる!という思いで頑張りましょう。(私は混んでいたので諦めました)

梅林 ミックス定食
2年前に食べたミックス定食

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