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[レビュー] Powerbeats Pro を 4 ヶ月使ってみて感じた良くないところ

2019-11-28

発表から 3 ヶ月待って手に入れた Powerbeats Pro。使い始めた当初は快適さしかなかったのですが、使い続けているうちに良くないところも明らかになってきました。今回は Powerbeats Pro を 4 ヶ月使ってみて感じた良くないところについて書いていきます。

Powerbeats Pro のおさらい

Powerbeats Pro については以前にレビューを書きました。

この記事でも書いているとおり、 Powerbeats Pro は Apple の H1 チップを搭載した完全ワイヤレスイヤホンで、 AirPods と同様に iOS 端末との親和性 (初期セットアップ、自動接続) が高く、さらにカナル型ということもあり、まさに AirPods の上位互換 という印象でした。

形状は AirPods とは大きく異なり、イヤーフックが付いていて本体およびケースのサイズ・重量ともに AirPods よりも大きくなっています。しかしながら装着した感じではそれによるデメリットはほとんど感じられず、むしろ安定感があって良いなという印象でした。

カナル型ということもあり外部の音もある程度遮断されるため、通勤中でも快適に音楽を聴くことができ、もうこれは 2019 年のベストバイだなと確信していました。

ではそんな Powerbeats Pro のどの辺が良くなかったのでしょうか。


Powerbeats Pro の良くなかったところ

2019 年のベストバイかと思われた Powerbeats Pro ですが、使っているうちに良くないなー、不便だなーと思うところがいくつかありました。

充電できていないときがある

Powerbeats Pro は AirPods と同様にケースに入れておくことで充電が可能です。
ケース内ではマグネットで固定されるようになっており、ケース内の充電端子と Powerbeats Pro 本体の充電端子が接するように固定されます。

Powerbeats Pro charging terminal

しかしこの固定が甘いというか、遊びがあるというか、充電端子同士が接しない状態でケースに収まってしまう (マグネットで固定されてしまう) ことがあるんです。
その結果、左右どちらか、もしくは両方が十分に充電できていないという状況が何度かありました。

対策としては、充電端子がしっかりと接したタイミングでケース外の LED ライトが一瞬赤く光るので、ケースに収めるときはその光を確認するようにしていました。

AirPods のときは何も考えずにケースに入れれば良かったので、この点は不便でした。

iPhone との自動接続がうまくいかないときがある

AirPods と同様に、 Powerbeats Pro は耳に装着すると同時に iPhone と接続され、効果音が鳴ります。
しかし、この自動接続が片方しか接続されないということが割と頻繁にありました。そのときは効果音は左右どちらかからのみ聞こえてきて、その状態で音楽を再生しても片方からしか聞こえません。

Powerbeats Pro connection failed

こうなった場合の対応方法としては、一度 Powerbeats Pro 本体を両方ともケースの中に入れ、数秒待ってからあらためて耳に装着します。すると、左右両方が正常に接続されます。
一度ケースに収めるというのがポイントで、ただ耳から外して付け直すだけでは片方だけが接続される状態から抜け出すことはできませんでした。

この事象が起こる頻度が意外と高く、平日の通勤時間と昼休みに装着するとなると合計で 15 回の装着機会があるわけですが、そのうち 2 〜 3 回は発生していました。
ケースに戻しさえすれば大丈夫なんですが、さすがにめんどくさすぎますよね。


マスク、メガネとの同時使用が辛い

Powerbeats Pro にはイヤーフックが付いており、それがあることによって装着時の安定感が増します。
前回のレビュー記事にも書きましたが、このイヤーフックは意外とストレスが無くて、長時間装着していてもほぼ痛くなりません。 (使い始めて数日は痛いかもしれません)

しかし、同じく耳にかけるものとしてはマスクやメガネがあります。
それらとの同時使用はちょっと辛いです。私自身は PC 使用時しかメガネをかけないので、辛いのは主にマスク使用時です。
購入した当時はマスクが必要な季節ではなかったのでほとんど意識していなかったのですが、寒くなってきてマスクが必要な季節になり、その辛さに気付いてしまいました。

まずイヤーフックとマスクの紐という 2 種類のものを耳にかけるという点で、耳にストレスがかかります。どちらか一方ならほぼ気にならないんですが、両方となると、痛くなるまでの時間が短くなって辛いです。

さらに、マスクの紐とイヤーフックが絡まることが多々あります。どちらかを外そうとした時に高確率で絡まってしまい、結局どちらも一旦外さないといけない、みたいなことにもなりました。

メガネの場合は絡まるということは無いですが、イヤーフックとメガネのモダン部分との場所の取り合いが発生して、 Powerbeats Pro の装着時/脱着時にメガネも付け直す必要が出てきます。

私の場合は Powerbeats Pro を使う場面ってほとんど電車での移動中なので、寒い季節や花粉の季節にはほぼマスクをかけています。
購入した時期がちょうどマスクをかけない季節だったので考慮できていませんでしたが、ちょっと辛いポイントですね。

ケースが大きすぎる

これはもう購入前からわかっていて、ある程度覚悟もしていたわけですが、やはりケースがかなり大きいです。

あらためて AirPods と比較した画像を見てみると、その大きさはハンパないですね。

Powerbeats Pro vs AirPods size

ケースの質感も滑りやすいものになっていて、手が乾燥していたり手袋をはめていたりすると滑って落としてしまうこともありました。
また、こういったイヤホンのケースなどはカバンの外側にある小さめのポケットに入れたりすることが多いと思うのですが、その際にもこの大きさがネックになってきます。もちろんカバンの種類にもよりますが。

ケース自体をストラップやカラビナ付きの保護ケース等に入れてぶら下げるという選択肢もあり、実際に Amazon でカラビナ付きのケースを買ってしばらくカバンにぶら下げていました。しかし、やはりその場合でも大きさがネックとなり、ぶら下げている感が強くなって気になります。また、大きく揺れることによってカラビナの付け根部分が破損しないか、といった心配もしてしまい、結局ぶら下げるのはやめました。

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あと、ケースの開き方が豪快で (という表現が適切かはわかりませんが) 、ハマグリみたいな開き方になるんですよ。

Powerbeats Pro opened

この大きさでその開き方となると、開いた状態だとさらに大きくなります。せっかく完全ワイヤレスイヤホンで装着している状態もスタイリッシュなのに、ケースからの出し入れがスマートじゃないんですよね。

この大きさに関しては購入前からわかっていたことではありますが、実際に使っているうちにやっぱり気になってくる部分でした。

まとめ

Powerbeats Pro

Powerbeats Pro を 4 ヶ月使ってみて感じた良くないところについての話でした。
今回は良くない部分にフォーカスして書きましたが、 Powerbeats Pro は本当に良いイヤホンです!(説得力ないですが)

良くない部分は確かにあるんですが、そのほかの部分で バッテリーの持ちだったり、高音質だったりで装着しているときの安定感だったりは AirPos には無いものです。
発売当初はブラックのみが購入可能でしたが、 8 月にその他の 3 色 (アイボリー、モス、ネイビー) の発売が開始されてからは、電車内でも使っている人をよく見るようになりました。

発売開始当時より価格も安くなっているので、 Powerbeats Pro 欲しかったけど価格面で敬遠していた方、カラーラインナップで我慢していた方はあらためてチェックしてみてはどうでしょうか。