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MacBook Pro 2018 のキーボードでチャタリングが発生したので交換してもらった話

2019-04-11

これを書いてる時点 (2019年4月) では最も新しいモデルである MacBook Pro 2018 のキーボードでチャタリングが発生してしまいました。
結果としてキーボード部分の交換をしてもらったんですが、そこに至るまでの経緯を書いておきます。

MacBook Pro のキーボード問題

MacBook Pro は 2016 年モデルからバタフライキーボードが採用されましたが、それ以降 2018 モデルまでに出たモデルにて、 押しても反応しない1 回押しただけで複数回入力される といった不具合がありました。現在はそれらのモデルに対して MacBook および MacBook Pro キーボード修理プログラム として無償で修理対応してもらえます。対象は以下のモデル。

もし上記のモデルを使っていてキーボードに何かしらの不具合が発生している場合は、 最初の小売販売日から 4 年 まではプログラムを受けることができます。

MacBook Pro 2018 でも同様の症状が発生

2017 までのモデルで不具合が多かったバタフライキーボードですが、 2018 モデルでは改善が施され、不具合は発生しないとされていました。しかし、ネット上では 2018 モデルでも同じような症状が出ていると報告していいる人がいて、さらには Apple のサポートコミュニティでもそういった声が出ていました。

で、運悪く自分の MacBook Pro 2018 でもキーボードの不具合が出てしまいました。
具体的には、 space キーでチャタリングが発生していて、 1 回押しただけで 2 回分反応するという状態でした。どのキーで発生するかは特に決まっていないようなのですが、 space キーで発生するというが非常に厄介でした。

日本語変換で変換対象が正しく選べない、半角スペースが連続で入る、とにかく不便でした。

ちなみに購入時期は 2018年10月 で、症状が出始めたのは 2019年1月頃。仕事で使っているわけではなく、ブログ書いたりちょっとプログラム書いたりするために使っている程度です。また、その間、外に持ち出して使うこともなく、物理的な衝撃はありませんでした。

症状が発生した MacBook Pro

とりあえず試したこと

キーボードの清掃

まずはキーボードとその周辺の清掃です。普通にエアダスターで掃除します。

→ 特に効果なし。

SMC リセット

SMC はシステム管理コントローラのことで、おもに電源まわりの処理をしている部分です。キーボードの信号に不具合がある可能性があるので、 SMC をリセットしてみます。
リセット手順は Mac の SMC (システム管理コントローラ) をリセットする方法 を参照してください。

MacBook Pro 2018 の場合は、システムを終了して、電源ボタンを 10 秒以上長押しして、数秒待って、再度電源を ON にする という流れです。

→ 一時的に効果があった気になるが、しばらく (数時間) 使っていると再発した。

NVRAM (PRAM) リセット

NVRAM は、 Mac がすばやく起動したり動作するために設定情報などを記憶しておくメモリです。たぶんキャッシュと同じようなイメージなので、一度そのキャッシュをリセットしてみる感じです。
リセット手順は Mac で NVRAM または PRAM をリセットする を参照してください。

MacBook Pro 2018 だと途中でリンゴマークが出たりしますが、とりあえず手順どおりにやれば大丈夫です。

→ 一時的に効果があった気になるが、しばらく (数時間) 使っていると再発した。

セーフブートで起動してみる

セーフブートは、 Mac の動作に必要な最小限の設定のみで起動します。システム以外のなにかが原因かどうかを切り分けるために、セーフブートで起動時にも症状が再現するかチェックします。
セーフブートの起動で順については セーフモードを使って Mac の問題を切り分ける を参照してください。

→ 症状は再現しなかった。ただ、操作時間が短いためあまり参考にならない?という感じ。

ちなみにこの 4 項目は、 Apple サポート へ電話で問い合わせた際にやってほしいと促される作業内容です。なので、サポートに連絡するのが面倒、時間がもったいない場合は、上記の項目を各自でチェックしてみるのが良さそうです。

Genius Bar へ

結局解決には至らなかったので、 Genius Bar へ持っていくことにしました。Genius Bar を予約する際には、上で書いた項目を既にチェック済みであることを書いておくとスムーズに話が進みます。
また、持っていく直前にも症状が再現することを一応確認しておきます。

Genius Bar に持っていくと、まずは症状の確認とこれまでの取った対処方法について聞かれます。その後実際にその場で症状が再現できるか確認するのですが…こういうときに限って再現しないんですよね。辛い。
このままだと、とりあえず預かって、とりあえず部品交換して、とりあえずクリーンインストールしてお返しする感じになります と言われながらもひたすら再現を試みます。
結局、数回は症状が再現できたので、キーボードまわりの部品交換をしてもらうことになりました。

部分交換のみなのでデータはそのままですが、 修理後の総合チェックでなにか問題があればクリーンインストールするかもしれませんとのことでした。まあ、そのあたりは仕方ないですね。
上にも書いたとおり、仕事で使ってるわけでもなく、代替の PC がないわけでもないのでその場でお預け。 1 週間 + α かかるとのことでした。

ちょうど一週間後に返ってきた

ちょうど一週間後に修理完了メールが届いたので、さっそく受け取ってきました。
修理・交換部品は以下のとおりです。

下の 2 つは工賃的なものなので、部品としては上の 2 つです。
メインのキーボード部分 (Top Case) と、Bottom Case も交換されたようです。

MacBook Pro Top Case
MacBook Pro Bottom Case

とりあえず触った感じでは、キーのタッチ感が少し変わりました。変わらないはずなんですが。
症状も今のところは出ていません。
再発しないことを祈るのみです。

MacBook Pro 2018 でキーボード不具合が起こったら

2018 モデルでは対策されたというキーボード問題ですが、一部のユーザには影響が出ているようです。
1 年以内であれば製品保証対象なので、不具合を感じた場合は早めに Apple サポート、 Genius Bar へ行くのがよさそうです。


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