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[レビュー] Powerbeats Pro を使い始めたらそこには快適さしかなかった ー さらば AirPods ー

2019-07-31

2019 年 4 月に発表された Beats の完全ワイヤレスイヤホン Powerbeats Pro が、やっと日本でも発売開始となりました。カナダとアメリカでは 5 月に発売が開始されていましたが、そこから約 2 ヶ月、待ちくたびれました。
そんな Powerbeats Pro を使い始めて 1 週間経ったので、レビューしていきます。基本的には AirPods との比較となります。

目次

Powerbeats Pro とは

まずは Powerbeats Pro についてのおさらいです。

Powerbeats Pro は Apple H1 チップを搭載した 完全ワイヤレスイヤホンです。Apple H1 チップとは、第 2 世代 AirPods に搭載されているものと同じチップです。初代 AirPods および Beat X に搭載されていたものは W1 チップで、それの改良版ということになります。具体的には、より広範囲な通信範囲で安定した接続を実現する、また、デバイスとの接続時間が短縮されています。

また、 beat といえばやはり音質がいいと言うイメージですが、この Powerbeats Pro でも ダイナミックな音域とノイズアイソレーションによりバランスのとれた迫力サウンドを実現 しています。

まあ、簡単に言うと、 AirPods が高音質になってカナル型になったもの っていう感じです。(あくまで個人的なイメージです)

外観

では Powerbeats Pro の外観を、 AirPods と比較してみてみます。ここで比較しているのは初代 AirPods ですが、第 2 世代の AirPods もほぼ同じ形なので特に違和感はないと思います。

まずは外箱。

Powerbeats Pro package

すでにカッコ良さが溢れてます。

続いてケースの外観です。

Powerbeats Pro case vs AirPods case

かなり大きいです。
イヤホン本体の形状が大きく異なるので仕方ないですが、これに関しては AirPods のほうが勝る点ですね。

続いてイヤホン本体の外観です。

Powerbeats Pro vs AirPods

AirPods がインナーイヤー型だったのに対して、Powerbeats Pro はカナル型で、より安定した装着感を得るためにイヤーフックがついています。そのため、イヤホン本体も大きいです。
詳細な数値は下記の通りです。(左右各)

重量 サイズ
AirPods 4 g 16.5 × 18.0 × 40.5 mm
Powerbeats Pro 20.3 g 56 mm (高さ)

同梱物

同梱物は下記の通りです。

Powerbeats Pro vs AirPods

充電は相変わらず Lightning です。ここは USB Type-C でもよかったんじゃないかなとは思います。ちなみに付属している Lightning ケーブルは黒なので、ちょっと珍しいアイテムです。

使用感

では、肝心の使用感について、次の 5 項目に分けてレビューしていきます。

iOS デバイスとの接続

冒頭にも書きましたが Powerbeats Pro には AirPods と同じ Apple H1 チップが搭載されています。そのため、 iOS デバイスとの接続も非常に簡単です。
iOS デバイスの近くで Powerbeats Pro のケースを開けると、 iOS デバイス側ですぐに検出されます。

Powerbeats Pro sync iOS device

ここで 接続 を押せば接続完了です。以降は、耳に Powerbeats Pro をつけると同時に自動で接続され、すぐに音楽を聴くことができます。このあたりは本当に AirPods と同じです。
ちなみに、耳に装着した時になる効果音は AirPods とは異なります。

装着感

外観の項目でイヤホン本体の重量について書きましたが、左右それぞれ数値的には AirPods の 5 倍 の重量です。が、装着した感じは全く気になりません。
さすがに使い始めて 3 日間くらいは、 1 時間くらい装着した時点で耳の裏 (イヤーフックが当たる部分) が痛くなりましたが、今ではもう全然痛くないです。

Powerbeats Pro はカナル型なので、重量がすべてイヤーフックに掛かるわけではありません。耳の穴に入れてる時点でほぼ固定されており、イヤーフックはあくまでも補助的な役割です。そのため、数値上は 5 倍の重量ですが、装着した感じは全く違和感ありません。
まあ、 AirPods は本当に装着感が無いので、それと比べるとつけてる感はありますが。

装着感とは少し違いますが、この形状ゆえに掃除がしにくいです。AirPods と比べて皮膚と接している面積も多くなるため、どうしても皮脂などの汚れがつきやすくなっています。夏場などは特に。
本体は防水仕様なので汗による故障はきにする必要がありませんが、掃除は少しやりにくいですね。

音質

これはもう、一言、良いです。
カナル型ということで音漏れの心配がほぼなく、また外からのノイズも防ぐことができるので、 AirPods と比較した場合 より高音質に感じます。
ただ、カナル型と言っても外の音を完全にシャットダウンするわけではなく、音量を小さくすれば普通に会話できる程度の音は聞こえます。

AirPods ではどうしても外の音がかなり入ってきてしまうので、通勤では正直使いづらかったです。しかし、 Powerbeats Pro はもう最高ですね。電車内、駅のホームでも快適に音楽を聴くことができます。

操作性

Powerbeats Pro には左右両方に物理的なボタンが 2 つ (3 つ) 付いています。

Powerbeats Pro buttons

まず 1 つ目は音量調整ボタン。
本体の上部についている横長のボタンです。装着した時には、本体を親指と人差し指で上下から挟んで、人差し指で押せる場所にあります。両端を押すことで、音量の UP/DOWN ができます。左右両方についていますが、音量は共通になっています。

2 つ目は、本体の側面にある b と書かれているボタンです。
ここは AirPods でいうとタップで操作していた部分にあたります。Powerbeats Pro では物理的なボタンになっていますが、押し心地はかなり軽いです。

この b ボタンは、押す回数によって動作が変わります。

AirPods ではタップ回数に応じて機能を (ほぼ) 自由に割り振ることができましたが、 Powerbeats Pro では上記で固定になっています。まあ、十分な操作性能ですね。

バッテリー

バッテリーに関しては、第 2 世代 AirPods よりも持ちが良いです。

AirPods のバッテリーに関しては次のように書かれています。

一方、 Powerbeats Pro のバッテリーに関しては次のように書かれています。

つまり、 1 回の充電で音楽再生できる時間も、急速充電によって確保できる再生時間も、 Powerbeats Pro のほうが長いんです。
本体サイズのおかげでバッテリー容量を確保できているのかもしれませんが、長時間使用できるというはありがたいですね。

まとめ

Apple H1 チップを搭載した Beats の完全ワイヤレスイヤホン Powerbeats Pro のレビューでした。
発表から発売までかなり待たされましたが、これは買ってよかったです。個人的 2019 年ベストバイに堂々のランクインです。

AirPods も非常に良いイヤホンでした。特に iOS デバイスとの親和性は最高です。が、やはりインナーイヤー型では快適に音楽を聴くことができず、不便さを感じていました。
しかし、性能はほぼそのままでカナル型になった Powerbeats Pro 、これはもう最高のイヤホンです。
しいて欠点を挙げるとすれば、充電ケースがかなり大きいということですかね。でもそれ以外は完璧です。不満はありません。

ちなみに現時点 (7/31) で購入できるのは ブラック のみで、アイボリー、モス、ネイビー についてはまだ購入できません。(発売開始時期も未定です) 8/23、ついに他の 3 色 (アイボリー、モス、ネイビー) の発売も開始されました!個人的にはネイビーがすごく良い雰囲気出してるなーっていう感じです。
Apple Store および Amazon で購入できるので、 AirPods の性能はいいけど遮音性が…と思っている方はぜひ Powerbeats Pro を使ってみてください。耳が幸せになれます。

※追記 2019/11/28
Powerbeats Pro の良くないなと感じるところについても書きました。




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