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2019 年のスピードキューブ活動について振り返ってみる - 購入したキューブ編

2019-12-27

去年の 11 月頃、高校 3 年のとき以降ほぼ放置していたルービックキューブを再び回し始めました。そして GAN354 M という、当時の高性能キューブを購入し、スピードキューブの世界に飛び込みました。
2019 年はある意味スピードキューブ元年と言っていいくらいキューブに触れていた年だったので、年の瀬のこの時期に色々と振り返ってみます。

長くなりそうなので、この記事では今年買ったキューブの紹介をします。

目次

気付いたらいっぱい買ってた

今年はたくさんのキューブを買いました。
昨年買った GAN354 M もかなり高性能なキューブで感動していましたが、それを上回るような高性能キューブ、スマホと連動するスマートキューブなどなどバラエティに富んだキューブを次々と買ってしまいました。下記の 8 種類です。

(購入順)

3x3x3 が 7 種類、 2x2x2 が 1 種類です。
GAN シリーズについては、次々に面白そうなキューブが登場したのでついついポチってしまいました。

たくさんありますが、それぞれの特徴と回し心地について簡単にレビューしていきます。

各キューブのレビュー

今年買ったキューブについてレビューしていきます。
なお、各キューブについては triboxストア または smartship store - スピードキューブ向けパズル・立体パズル販売店 で購入いたしました。
どちらのショップも注文から発送までのスピードが早く、取り扱っているキューブ (に限らず立体パズル全般) の種類が豊富です。

GAN356 X Numerical IPG Stickerless

GAN356 X Numerical IPG Stickerless

一番の特徴は、バネの調整段階が 3 段階で設定できることと、磁力の強さを変更できることです。

まずバネの調整について。
これまで各キューブにはバネの調整機構はあったものの、単にネジを回すだけのものが多く、その調整段階は無段階でした。無段階ということで微調整ができるというメリットはありますが、 6 面分すべてのバネの強さを均一に調整することは非常に難しいです。
GAN356 X では、固定の段階数にすることによって各面のバネの調整が均一にできるようになっています。

GAN356 X Numerical IPG Stickerless GES

次に磁力の調整について。
キューブの回転面にマグネットが搭載されており、回転をアシストしてくれるようなキューブはたくさんあります。が、 GAN356 X ではそのマグネットアシストの磁力を調整することができます。

GAN356 X Numerical IPG Stickerless magnet

バネと磁力、双方があらかじめ用意された段階で調整が可能なので、より安定した設定を実現したり、他の人と同じ設定を再現したりすることが簡単にできるようになっています。

参考価格: 6,900 円

GAN249 M V2 Stickerless

GAN249 M V2 Stickerless

初めての 2x2x2 キューブなので他のキューブとの比較はありませんが、マグネットアシスト (調整不可) 付き、バネの調整も可能です。 バネは、付属する専用の工具を使って六角のパーツを回転させることで調整可能です。

GAN249 M V2 Stickerless spring

参考価格: 2,200 円

GAN354 M Stickerless

GAN354 M は去年買ったんですが、当時一番使いやすいキューブだったので、もう1つ購入しました。

詳細なレビューについては過去の買いているので、そちらを参照してください。

2 個買うくらい非常に良いキューブです。
名前の通り約 54 mm と少し小さめなので、手の小さい自分にはマッチしています。
ただし、バネの調整に関しては無段階のため各面で均一に調整することが難しいですが、バッドポイントはそこくらいです。

参考価格: 4,700 円

GAN356 i Stickerless

GAN356 i Stickerless

パッと見で他のキューブと違うのは、充電クレードルに乗っているというところです。

GAN356 i はスマホアプリと連動するスマートキューブで、タイム計測はもちろん、ソルブ時の各フェーズでかかった時間、手数、回転のスムーズさなどを数値で確認することができます。

これがスマートキューブ...凄い! pic.twitter.com/6y7yZACqz0

— よっしー@CBR853RR (@michimani210) September 28, 2019

基本的な構造は GAN356 X と同じですが、下記が異なります。

GAN356 i Stickerless GES

あくまでもこれはスマホと連動させて楽しむキューブです。

参考価格: 8,800 円

GAN356 XS Stickerless

GAN356 XS Stickerless

GAN356 X の後継モデルにあたるキューブで、バネの調整、磁力の調整、内部構造がパワーアップしています。

まずバネの調整について。
GAN356 X と同様にあらかじめ設定された段階で設定が可能になっていますが、調整方法が変わっています。
GAN356 X では GES というパーツを用いて、 12 段階で調整が可能でした。 GAN356 SX では 新たに採用された GES Pro というパーツを用いて、 24 段階で調整が可能になっています。

GAN356 XS Stickerless magnet

次に磁力の調整について。
GAN356 X では、マグネットパーツを別の強さの違うものと入れ替えて調整することが可能でした。GAN356 XS では別パーツは不要になり、キューブ本体についているマグネットパーツ部分を または に移動させることで強さを調整することができるようになっています。

GAN356 XS Stickerless GES

下記が GAN356 X からの違いになります。

冬に手が乾燥する身としては表面のマット加工が辛いですが、現時点では一番回しやすいキューブで、単発で出たタイム (非公式) も一番早いです。

参考価格: 6,545 円

QiYi Thunderclap 3x3x3 V3 M Stickerless

QiYi Thunderclap 3x3x3 V3 M Stickerless

安価でマグネットアシストが付いているキューブです。
GAN シリーズのようにバネ調整がチープ (プラスドライバーでの調整) だったり、磁力の調整がなかったりしますが、回し心地は非常に良いです。

QiYi Thunderclap 3x3x3 V3 M Stickerless spring

GAN シリーズはコーナーカットが優秀で、ある程度無理な位置であっても回転させることができますが、Thunderclap はそれらに比べるとしっかりとした位置に持っていってからでないと回転させることができないという印象です。

これまで GAN シリーズばかり使っていたので感覚はかなり違いますが、だからと言ってタイムが全然出ない訳ではありません。
気分転換に回しています。

大きさは、 GAN354 M よりも若干大きく、 GAN356 X (XS) よりは小さいくらいです。

参考価格: 1,265 円

YuXin HuangLong 3x3x3 M

YuXin HuangLong 3x3x3 M

買ったキューブの中で、唯一のステッカータイプのキューブです。
こちらも安価でマグネットアシストが付いているキューブで、磁力の調整は不可、バネの調整はプラスドライバーで行います。

YuXin HuangLong 3x3x3 M spring

回し心地としては、 Thunderclap と同様にしっかりと回さないといけないという印象ですが、この価格でマグネットアシスト付きと考えると、良いキューブだと思います。
ただ、やはり自分にはステッカーレスのキューブが合っているなと思いました。

大きさは、 GAN354 M よりも若干大きく、 GAN356 X (XS) よりは小さいくらいです。

参考価格: 2,200 円

DaYan GuHong V3 M Stickerless

DaYan GuHong V3 M Stickerless

こちらも安価でマグネットアシストが付いているキューブで、磁力の調整は不可、バネの調整はプラスドライバーで行います。

DaYan GuHong V3 M Stickerless spring

いま世に出ているキューブの中で、回している時の音が最も静かだと言われているキューブ () の廉価版にあたります。
廉価版とはいえ確かに音は静かで、持っているキューブの中でも一番音が静かです。

大きさは GAN354 M と同じくらいの大きさです。

参考価格: 1,375 円

ステッカータイプとステッカーレスタイプ

今年買ったキューブのうち、 YuXin HuangLong 3x3x3 M だけが ステッカータイプ で、残りは全て ステッカーレスタイプ です。
違いとしては各面の色のステッカーが貼ってあるのか、キューブそのものに色がついているのかという違いです。
これによって、手触りと見える色に違いが出てきます。

Sticker vs Stickerless

特に 見える色 についてはタイムに大きく関わってくる要素だと思っています。
ステッカータイプは、黒のキューブに各色のステッカーが貼ってあります。ステッカーは各面の縁まで覆っている訳ではなく、下地の黒の部分が残っているのが普通です。

そのため、見えている色は 6 面の 6 色 + 下地の 1 色 の全部で 7 色になります。
スピードキューブでは各色をみて先読みをしたりするので、その際に不要な色が目に入ってくるとノイズになります。

一方でステッカーレスタイプでは、キューブ本体に色がついているため各面の 6 色以外の色は存在しません。
また、各面を真正面から見た状態でも側面の色が若干わかります。
ステッカータイプと比べると各色の明度が高く、蛍光色っぽくなっているものがほとんどです。

ステッカータイプとステッカーレスタイプの違いとしてこの 見える色 については非常に大きい違いです。もちろん、触り心地や色の感じ方によって最適なキューブは変わってきますが、どっちを買えば良いか迷っている方はとりあえずステッカーレスを買うことをおすすめします。

まとめ

2019 年のスピードキューブ活動について、今回は今年買ったキューブの紹介でした。
安価なキューブから高性能なキューブまで色々買いましたが、個人的に使いやすいキューブベスト 3 は、 1 位から順に GAN356 XS StickerlessGAN356 X Numerical IPG StickerlessGAN354 M Stickerless です。
やはり GAN シリーズのキューブはとても回しやすく、実際に好タイムも出ているので自然と回す時間も長くなっています。
ただ、キューブひとつに 4,000 〜 6,000 円というのはなかなかパッと出せる金額ではないので、とりあえずスピードキューブ始めてみたいという方には QiYi Thunderclap 3x3x3 V3 M Stickerless がおすすめです。実際、今回紹介した中で 4 番目に選ぶとしたらこのキューブです。
千円台でマグネットアシストもついて、回し心地もバネの調整次第で良い感じになるので、コスパはかなり高いです。

おそらく来年もたくさんの新しいキューブが登場すると思うので、キューブコレクターとして (?) さらに色々なキューブを試してみようと思います。


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